30代前後の比較的若い男性でも、勃起不全(ED)や頻尿・排尿痛などのトラブルに悩むことは珍しくありません。
それでも、「EDで泌尿器科に行くのは恥ずかしい」と受診を躊躇していませんか?
「恥ずかしい診察内容なんじゃないか」「何をされるの?」…そんな不安を抱えるのはごく自然なことです。
本記事では、実際にどんな流れで診察を行うのかをEDで泌尿器科を受診した人の声をもとに、安心して治療に踏み出すためのポイントを解説します。
「知らないから不安だっただけだった」読み終わるころには、きっとそう思えるはずです。 ぜひ最後までお読みください。
\ご予約いただければ受付で説明不要です/

【監修者】西南泌尿器科クリニック院長 持田 蔵
泌尿器科専門医|医学博士、テストステロン治療認定医
福岡県立筑紫丘高校卒、大分大学医学部卒。
昭和63年 九州大学泌尿器科入局
国立福岡中央病院、九州中央病院、県立宮崎病院、原三信病院、国立九州医療センター、浜の町病院を経て、平成9年 九州大学泌尿器科 助手就任。その後、博愛会病院勤務後、平成18年 西南泌尿器科クリニックを開業。
NHK「きょうの健康」、週刊文春「特集:スーパー開業医」、新聞、雑誌などメディア出演多数 男性更年期障害、前立腺の病気、男性の病気、オトコの老後など、メンズヘルス(オトコの健康)で講演多数 著書:「前立腺肥大症をスッキリ治す本」
EDで病院に行くのは恥ずかしい?
「勃起しにくい」「尿のキレが悪い」などデリケートな症状は、人に打ち明けるのがためらわれるものです。
ED治療を受けた男性のほとんどは恥ずかしさを感じているはずです。
恥ずかしさを感じるのはごく普通のことで、あなただけではありません。しかし、そのまま悩みを放置すると症状が悪化したりQOL(生活の質)が下がったりする恐れがあります。
病院はあくまでも症状を確認してもらい、対処法を見つけてもらう場所です。
泌尿器科では陰部のお悩みで受診する方がほとんどなので、過度に恥ずかしがる必要はありません。
実際、「行ってみたら意外と恥ずかしくなかった」「診察と割り切っていれば恥ずかしくない」という声も多く、行ってみると意外と恥ずかしくないと感じる方も多いでしょう。
多くの男性が感じる恥ずかしさは普通のこと
デリケートな悩みを抱えて泌尿器科を受診するのに抵抗を感じるのは当然です。
特にEDはパートナーにも言い出しにくい悩みのため、なおさら病院の門をくぐるのに勇気が要るでしょう。
上記のようにほとんどの男性が受診前に恥ずかしさを感じていますが、実は受診後「思ったほど恥ずかしくなかった」と感じた人が多数派です。
実際、当院を受診された方は
「下着を脱ぐような診察がなく恥ずかしくなかった」
「行ってみたら思ったほど恥ずかしくなかった」
「EDで勃たない方が恥ずかしいので、勇気をだして受診してよかった」といった声が多いです。
心配しすぎず、一歩踏み出してみれば拍子抜けするかもしれません。
医師やスタッフは毎日扱う内容なので安心
泌尿器科の医師は、男性特有の悩みや症状を日々診療しています。患者が恥ずかしがる気持ちも理解したうえで、プライバシーに配慮しつつ対応してくれます。
泌尿器科医にとってEDや排尿症状の相談は決して珍しいものではなく、専門知識を持って真剣に向き合ってくれるので安心して相談して大丈夫です。
また、受付や看護師について不安に感じる人も多いでしょう。
例えば、「受付で症状を伝えるのが恥ずかしい」「女性スタッフに相談内容を聞かれるのが嫌だ」という声が最も多いです。
最近では問診票に記入させる病院が増えており、問診票を記入する形式の医院なら受付で症状を口頭で言わずに済む場合もあります。
さらにED専門クリニックでは受付スタッフを含め男性スタッフのみを配置している所もあり、女性の目が気になる人でも通いやすい工夫がされています。
いずれにせよ医療者はプライバシーを重視して対応しますので、過度に心配しなくても大丈夫です。
受付で何と言えばいい?
とはいえ、初めて泌尿器科を受診する際は受付での一言にも緊張するものです。
予約している場合は「予約している◯◯です」と伝えるだけで診療内容を詳しく言う必要はありません。
予約なしで受付をする場合でも、「泌尿器科を受診したいです」と科名を伝えれば十分です。
受付で症状を詳しく聞かれたときは、ストレートに「言いにくいので先生に直接相談したいのですが」と伝える方法もあります。
ED治療は基本的に保険適用外(自由診療)なので、「自由診療でお願いします」といった言い方でも話が通じます。
受付スタッフも慣れていますから、恥ずかしがらず簡潔に伝えてしまいましょう。
西南泌尿器科クリニックなら、ご予約いただければ「EDです」と説明しなくて大丈夫です!
EDの診察では何をする?診察内容や流れを紹介
「EDの診察って痛い検査をされるのでは?」「どんなことを聞かれるの?」
「恥ずかしい治療なの?」と不安に思うかもしれません。
しかし、EDの診察内容はシンプルで、特殊な検査をいきなり行うことはまずありません。
問診:生活習慣や症状についての質問
診察室に入ったら、まず医師との問診から始まります。
医師はEDの原因を探るため、いくつか質問をしてきます。
たとえば現在の仕事や睡眠状況、ストレスの有無、お酒や喫煙の習慣など生活習慣について聞かれるでしょう。
過去の病歴や常用薬の有無についても確認されます。
恥ずかしい質問をされるのでは…と心配になるかもしれませんが、基本的には日常生活や健康状態に関する内容です。
正直に答えることで原因特定の手掛かりになりますので、隠さず相談しましょう。
また、多くのクリニックではED専用の問診票を用意しています。
勃起の状態や頻度、硬さの自己評価(国際勃起機能指数IIEFなど)を記入することで、医師が客観的に症状を把握できるようにしています。
紙に書く形式なので口頭では伝えにくい内容も伝えやすく、プライバシーも守られます。
西南泌尿器科クリニックでは、基本的に問診票の記入でご回答いただきます。
医師のほうから根掘り葉掘りお聞きすることや、初回診察で服を脱いで見せていただくことはありませんので、ご安心ください。
また、当日すぐに施術を受けなくても大丈夫です。
必要に応じた検査:血液検査・心電図など
問診の内容から、さらに詳しい検査が必要と判断された場合のみ、医師が検査を提案します。
とはいえEDの診察で行われる検査は基本的に採血や血圧測定など体への負担が少ない検査です。
例えば動脈硬化の程度やホルモンバランスを見るために血液検査を行うことがあります。
また、心臓の状態を確認するため心電図検査を実施するケースもあります。いずれも痛みを伴わない検査です。
これらの検査結果や問診内容を踏まえて、総合的にEDの原因が評価されます。
排尿トラブルで泌尿器科を受診する場合は?
頻尿や排尿時の痛み、血尿といった排尿トラブルも泌尿器科の代表的な相談内容です。
特に若い男性の場合、「まだ歳でもないのに頻尿なんて…」と恥ずかしく感じる人もいるでしょう。
しかしこれも珍しいことではなく、ストレスや軽い前立腺炎、膀胱の不調など様々な原因で起こりえます。
放っておくと悪化する可能性があるため、症状が続くときは受診をおすすめします。
ここでは排尿に関する悩みで受診した際の一般的な診察内容を説明します。
問診と基本検査(尿検査・超音波など)
排尿トラブルの場合も基本は問診から始まります。症状の内容(痛みの有無、回数、尿の色など)や持病の有無、生活習慣について医師が尋ねます。
その後、多くの場合は尿検査を行います。
コップに尿を採って提出するだけの簡単な検査で、尿中の細菌や血液の有無を調べます。
尿検査により膀胱炎など感染症の有無や腎臓・尿路系の異常をある程度推測できます。
加えて、超音波検査(エコー)が行われることもあります。
下腹部に超音波プローブを当てて腎臓や膀胱、前立腺の様子を画像で確認します。
超音波検査は体表から当てるだけで痛みもなく、服をまくる程度で受けられる検査です。
膀胱炎を含むほとんどの泌尿器科疾患は、問診と尿検査、超音波検査などで診断可能であり、初診で下着を脱ぐ必要はほぼありません。
尿検査・超音波検査の結果から、多くの排尿トラブルは原因が特定され適切な治療方針が立てられます。
恥ずかしさを減らしてスムーズに受診するポイント
最後に、泌尿器科受診のハードルを下げるための工夫や心構えをまとめます。
次のポイントを押さえておけば、いざという時に落ち着いて対応できるでしょう。
事前に症状を書き出しておく
診察時にスムーズに伝えられるよう、自分の症状や困っていることを紙にメモしておきましょう。
いざ話す段になると恥ずかしさで言い忘れがちなので、メモを見せても構いません。
男性専門のクリニックを選ぶ
可能であれば最初からED専門クリニックや男性泌尿器科を標榜する医院を選ぶのも手です。
男性スタッフのみで対応してくれるクリニックもあり、周囲の目が気になりにくい環境です。
口コミなどで雰囲気を調べてみるのもよいでしょう。
オンライン診療を活用
対面がどうしても恥ずかしい場合、最近はスマホやPCで受診できるオンライン診療も選択肢です。
ビデオ通話や電話で相談・処方が受けられるサービスが普及しており、自宅から人目を気にせず医師相談が可能です。
まずオンラインで相談し、必要に応じて直接受診するというステップを踏んでもOKです。
医師を信頼して正直に話す
恥ずかしいからと症状をごまかしたり嘘をついたりすると、適切な診断ができず治療も的外れになってしまいます。
医師には守秘義務があり、相談内容が外部に漏れることはありません。
プロに任せると割り切って、正直に悩みを打ち明けましょう。
早めに受診して悩みを解消
我慢している期間が長いほど精神的な負担も増し、生活の質は低下します。意を決して受診してみれば、案外「なんでもっと早く来なかったんだろう」と感じるかもしれません。
実際に多くの患者さんが「もっと早く相談すれば良かった」と振り返っています。
悩みが解決すれば心身ともに軽くなり、自信を取り戻せるはずです。
ED治療に関するよくある質問
ここからはED治療に関するよくある質問について紹介します。
EDはどんな治療をするの?
ED治療の第一選択肢はご存知の方も多いかもしれませんが、ED治療薬(経口薬)の処方です。
バイアグラやシアリス、レビトラといった内服薬を服用することで勃起を促し、性交渉を可能にする治療法です。即効性があり多くの患者さんで効果が得られるため、まずは薬から試すケースがほとんどです。
薬の効果や副作用については医師から詳しい説明がありますので、不明点は確認しましょう。服用は自宅で行いますから、治療自体は人に見られるような恥ずかしいものでは全くありません。
薬による治療で十分な効果が得られない場合、追加の治療法もあります。代表的なのはカウンセリングと自己注射療法です。
心理的な要因が強いと判断される場合は専門家によるカウンセリングで心因を和らげるアプローチが取られます。
これらの治療法は患者の希望や状態に応じて提案されるもので、無理に勧められるものではありません。大半の方は経口薬で満足いく効果が得られるため、過度に心配する必要はないでしょう。
ED治療は保険適用されるの?
「ED治療は保険がきかない」と耳にしたことがあるかもしれませんが、それは概ね事実です。ED治療薬による治療は通常、健康保険の適用外(自由診療)となります。
したがってED目的で泌尿器科を受診しても、診察料や薬代は全額自己負担になるのが基本です。 ただし例外的に保険が適用されるケースもあります。
それは「EDが原因で不妊治療を行う場合」です。具体的には、配偶者との不妊治療の一環としてED治療薬を使用する場合に限り、2022年より一部のED治療薬(バイアグラ、シアリスのみ)が保険適用の対象となりました。
この場合でも、泌尿器科で5年以上の経験を持つ医師による処方であること、他院の不妊治療と連携していること、処方される薬が1回あたり4錠以下であること等、細かな条件をすべて満たす必要があります。
条件は非常に限定的で、一般的に「自分のEDを治したいから病院に行く」場合にはまず保険は使えないと考えてよいでしょう。
まとめ
泌尿器科での診察や検査は、思っているほど恥ずかしいものではありません。医療者はプライバシーに最大限配慮し、あなたの悩みに真摯に向き合ってくれます。
EDや排尿トラブルは適切な治療で改善が期待できる病状です。一人で抱え込まず、勇気を出して専門医に相談してみましょう。
きっと受診後には「恥ずかしさより安心感が勝った」と感じるはずです。
まずは一歩踏み出し、快適な生活を取り戻してください。

【監修者】西南泌尿器科クリニック院長 持田 蔵
泌尿器科専門医|医学博士、テストステロン治療認定医
福岡県立筑紫丘高校卒、大分大学医学部卒。
昭和63年 九州大学泌尿器科入局
国立福岡中央病院、九州中央病院、県立宮崎病院、原三信病院、国立九州医療センター、浜の町病院を経て、平成9年 九州大学泌尿器科 助手就任。その後、博愛会病院勤務後、平成18年 西南泌尿器科クリニックを開業。
NHK「きょうの健康」、週刊文春「特集:スーパー開業医」、新聞、雑誌などメディア出演多数 男性更年期障害、前立腺の病気、男性の病気、オトコの老後など、メンズヘルス(オトコの健康)で講演多数 著書:「前立腺肥大症をスッキリ治す本」